晩秋に差し掛かり、肌寒さを感じる雨模様の中、
『ガチャン!!!』 という音が響いた。

石巻が熱気に包まれた『石巻ハッカソン2025』の日々が、
つい昨日のことのように思い出される。

イトナブが主催したこのイベント。
最終日には、想像を超える素晴らしい作品が次々と発表された。

我々広報チームより、この熱狂的な3日間の様子を、数回に分けてお届けする。

まずは、すべての「原点」である1日目の様子を、
あの日の興奮とともに、広報チーム・露伴の視点で振り返る。
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午前9時、私は会場の石巻グランドホテルに到着した。
運営メンバーの集合は10時。
ずいぶん早いとは承知の上だが、やたらと早起きをしてしまい、
家にいても手持ち無沙汰だったため、会場へ向かったのだ。

メイン会場となるホールに入ると、
私よりも早く、そこでひとり作業をする人影があった。
古山社長だ。



聞けば、オープニングイベントで流す寸劇動画の最終調整をしていたのだという。
(会場に来る前にも朝一番で撮影をしてきたそうだ)

『石巻ハッカソン』のオープニングでは毎年、社長と実行委員長による寸劇が繰り広げられる。
内容は非常にシュール(←怒られそう)だが、
ひとつの名物にもなっており、この寸劇を楽しみに参加する人もいると聞く。

社長は実に楽しそうに作業をしていた。
このように当日まで準備を楽しんできたのは、社長だけではない。
運営を務める各チームも、
普段の業務に追われながらも、やはり楽しそうに準備を進めてきた。

その様子は、学校の文化祭さながらだ。
参加する側だけではなく、運営側も一体となって楽しむ。
これもまた、 『石巻ハッカソン』 の大きな特徴のひとつである。


お昼を過ぎたころ、
この日のために全国各地から集まった学生をはじめとする若き才能と、
彼らを支える経験豊富なベテランたちが集結した。

受付が始まるやいなや、会場は独特の緊張感と高揚感に包まれた。

午後2時過ぎ、オープニングイベントがスタート。
今年のメインテーマは、 『ガチャン!!!』 
そのメインテーマに加え、チームそれぞれにサブテーマをランダムで設定した。

テーマの組み合わせに戸惑いを見せつつも、
「面白い!」「どう解釈しよう?」と瞳を輝かせた参加者たちの表情を、今でも鮮明に覚えている。
それぞれのテーマにどう挑んでくれるのか。
我々運営が一番楽しみにしていた瞬間であった。


初めて出会う仲間、異なるスキル、異なる背景を持つ者同士が、
「創りたい」という一つの情熱で繋がっていく。

最初は少し緊張した面持ちで自己紹介をしていた参加者たちも、徐々に打ち解けていく。
「こんな技術に挑戦したい」「石巻でこんな課題を解決したい」といった声が飛び交っていた。

また、開発経験の有無にかかわらず参加できる「IT BootCamp」も同時開催。
1日目は教材(「Jasmine Tea」など)を使い、
開発の基礎を学びながら、各々のアイデアを形にする準備を進めていた。

『ガチャン!!!』というテーマをどう咀嚼し、自分たちの作品にどう落とし込むか。
各テーブルで、ユニークなアイデアの断片が、
活発な議論の中で磨かれていく様子は、 まさに壮観の一言に尽きる。

若者たちの柔軟な発想と、
それを現実的なプロダクトへと導くベテランの的確なアドバイスがぶつかり合い、
会場のあちこちで 『ガチャン!!!』 という音が聞こえてくるような、密度の濃い時間が流れていく。

午後8時過ぎ、初日のプログラムは終了。
とはいえ、会場の熱気はまだ冷めやらず、
閉場の時間までアイデアを語り合うチームも見られた。

我々運営も熱量に圧倒され、
「ここから一体どんな作品が生まれるのだろう」と、楽しみで仕方なかったことを覚えている。

こうして、たくさんのアイデアの種が蒔かれた1日目。
振り返れば、この日に生まれた熱量の高い議論こそが、
最終日に花開いたあの素晴らしい作品たちの確かな土台となったのではないだろうか。

『石巻ハッカソン2025』は、まさに最高のスタートを切ったのである。


(2日目へ続く)

文責:イトナブ 広報チーム 露伴